2007.10.27 Saturday
法月綸太郎「生首に聞いてみろ」角川文庫
最後にのりりんの本を読んだのはいつだったか思い出せない……というくらいに、遅筆の作家である。しかも私は基本的に文庫本しか買わないので、更に3年遅れる。
そんなわけで本当に久々のリンタロー。んー、待った甲斐があったというもの。これは実にいい感じ。
急逝した彫刻家が作った石膏像の首が何者かに持ち去られるというところから物語はスタートし、その犯人と思しき彫刻家の娘の首が展覧会場に送りつけられるというストーリー。伏線の張り方も回収も、ミスリードの仕方も何もかもがフェアで、丁寧に読んでいると探偵と同じ速度で真実に到達できるという誠実さ。
もうね、探偵の無能をここまでちゃんと描いているという点だけでもこの本は高評価ですよ。探偵ってのは大抵事件が起きてから登場し、そうでないときでも殺人を止められないままで、最後に真実に辿り着こうが無能であることには代わりはないわけで。
ただ、あまりにも誠実に書いちゃってるもんだから、ラストのカタルシスは得られ難いかもしれないし、ストーリーが非常にゆっくりと進むので短気な人には物足りないかもしれない。それでもこれは十二分に面白い作品だと思うけどね。
そんなわけで本当に久々のリンタロー。んー、待った甲斐があったというもの。これは実にいい感じ。
急逝した彫刻家が作った石膏像の首が何者かに持ち去られるというところから物語はスタートし、その犯人と思しき彫刻家の娘の首が展覧会場に送りつけられるというストーリー。伏線の張り方も回収も、ミスリードの仕方も何もかもがフェアで、丁寧に読んでいると探偵と同じ速度で真実に到達できるという誠実さ。
もうね、探偵の無能をここまでちゃんと描いているという点だけでもこの本は高評価ですよ。探偵ってのは大抵事件が起きてから登場し、そうでないときでも殺人を止められないままで、最後に真実に辿り着こうが無能であることには代わりはないわけで。
ただ、あまりにも誠実に書いちゃってるもんだから、ラストのカタルシスは得られ難いかもしれないし、ストーリーが非常にゆっくりと進むので短気な人には物足りないかもしれない。それでもこれは十二分に面白い作品だと思うけどね。
